第29章 「盗まれたベルト」
晴人たちは凛子と合流した
そして男性にファントムのこと、そしてゲートのことを話した
晴人「ってことで中本さん。あなたのこと…守りたいんだけど」
中本「これは君が発掘したのか…」
仁藤「やっぱ似てるぜこの指輪…」
中本「左右の特徴に共通点があるな…。同じ文化、もしくは1人の職人の手によるものと見てよさそうだな…」
中本と仁藤はお互いの発掘品を見ながらクルクル回っている
凛子「ダメだ…」
『全然話し聞いてない…』
瞬平「2人とも…お互いの発掘品に夢中ですね…」
晴人「ねぇ、気持ちはわかるけどさぁ、そこでクルクル回って品定めしてる場合じゃないでしょ。中本さん?俺たちと一緒に面影堂に…」
仁藤は中本の手から発掘品を取った
中本「おおおおおおい!!何をしてるんだ!!君!!」
仁藤「いや、こういうもんはゴチャゴチャ考えるより、使ってみる方が早いんだって!!」
中本「これは私の研究だ!勝手なことをするな!!」
仁藤「俺だってそれ調べたいんだ!!何か俺の役に立つことがあるかもしれないし!な?」
中本「……わかった。先に君の発掘品を調べさせてくれたら、これを調べさせてやってもいい。どうだ」
仁藤「いいだろう。乗った」
中本「よし。じゃあ一緒に今すぐ研究室に来なさい」
晴人「しょうがないなぁ…。俺たちも研究室に…」
中本「君たちは来なくていい」
「「「え?」」」
中本「むしろ来るな」
「「「はぁ!?」」」
中本「素人にウロウロされると邪魔でかなわん」
『ちょっと…!』
《 》
『!!』
この人…
晴人「そういう問題じゃな…!」
仁藤「大丈夫大丈夫!!俺がついてるから。ファントムが来たら俺がペロッと食ってやるって!」
中本「何してるんだ仁藤くん!!早く来い!!」
仁藤「任せろ」
仁藤は中本の元へ向かった
『ちょ…っ』
仁藤「大丈夫大丈夫!」
「「「『…………』」」」