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仮面ライダーウィザード 

第28章 「姉と妹」




晴人《ゲートは諦めてもらおうか》

ミサ《まぁいい…》

メデューサはウィザードとビーストを一蹴り

そしてゲートの元に向かうメデューサ

は2人の前に立ち、弓矢を構える

歩み寄るメデューサは変身を解除

ミサ「会えて嬉しかったわ…真由」

真由「美紗ちゃん…!やっぱり美紗お姉ちゃんなの!?」

真由は立ち上がり、ミサに駆け寄ろうとする

凛子「違う!!」

凛子は急いで真由を止めた

凛子「あれはファントムなの!」

真由「離して!!」

凛子「違う!ダメなんだって!!」

ミサ「…またね」

ミサは反対方向に歩き出す

真由「待って!!美紗ちゃん!!美紗ちゃん!!待って―!!!」


―――面影堂―――


輪島「どうぞ…」

輪島は真由にお茶を出す

真由はゆっくりと礼をした

凛子「落ち着いた…?」

真由「…まだ混乱してますけど…」

凛子「少し聞いてもいいかな…?」

真由「…はい」

凛子「ご両親も行方不明みたいだけど…何か…知ってることは…?」

真由「…何も…あたしが留学している間のことだったので…」

凛子「学校は帰国してから…?」

真由「…一人暮らしは危ないからって…親戚が寮のある学校を薦めてくれたんです。あたしも…みんなのいない家に1人でいるのは辛かったし…」

晴人「…お姉ちゃんのこと…教えてもらってもいいかな…?」

真由「美紗ちゃんは…とっても優しくて…引っ込み思案な私を…いつも助けてくれました…」


―――――

真由《はぁ…》

それは真由が海外留学に行くか迷っていたときだった

母《どうしたの?真由ちゃん。ため息なんかついて》

父《まだ迷ってるのか?》

真由《う~ん…。行きたいとは思ってるんだけど…外国の暮らしに馴染めるか不安だし…。それに…》

父《それに…?》

真由《…みんなと…離れ離れになっちゃうと思って…》

美紗《大丈夫だよ真由!心配しないで!》

美紗は真由にキーホルダーを渡した

真由《これは…!?》

美紗《パパとママ、それに私と真由!みんないつも一緒よ!》

真由《美紗ちゃん…!》

美紗《せっかくのチャンスなんだから、自分で勝手に諦めたらダメ。始まりも終わりも、決めるのは自分よ?私たち家族は…どこにいても応援してるから》

真由《ありがとう…!》



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