第26章 「命の選択」
―――面影堂―――
凛子「瞬平くんやちゃんの命とおばあちゃんの命…どっちか選べるわけないじゃない!!」
晴人「おもしろがってんだ…アイツ…」
敏江「ごめんなさいね…。私のために…」
コヨミ「おばあさんのせいじゃないわ!!」
仁藤「いや、ばーちゃんのせいだ。何であんなことしたんだよ!!」
敏江「だってお前は…ファントムを食べないと死んでしまうんでしょう…!?」
仁藤「!!」
凛子「じゃあまさか…ご自分の命と引き換えにファントムを生み出そうと…?」
晴人「キマイラの…仁藤のエサに…?」
敏江は静かに頷いた
晴人「(はこのことを知っていたんだ…)」
仁藤「…バカじゃねぇの!?意味わかんねぇよ!!わざわざばーちゃんが絶望しなくたって他にもファントムが…!!」
敏江「私はもう十分に長生きしました。攻介、私を連れて行きなさい」
仁藤「~っ!!」
―――――
井川「こんな奴さらって…どうするともりだ…。それに巫女まで…」
ソラ「…………」
井川「あの場でゲートを脅せば早かったのに…」
ソラ「それじゃあゲートは絶望しないよ。だって、あのおばあさんの心の支えは可愛い孫…つまりビーストだもん。楽しみだなぁ…フフフフフ…」
ソラは笑いながらの頭を撫でた
ソラ「それにこの子…いじめるの楽しいんだぁ…」