第25章 「魔法使いの祖母」
―――はんぐり~―――
店長「あ、晴くんちゃんいらっしゃーい♪」
『こんにちわ』
店長「今日のオススメは…」
晴人「プレーンシュガー。新作はコイツが食べるから」
瞬平「えっ!?」
『私は紅茶を』
「あ―!」
「「『?』」」
声に驚き後ろを見た
晴人「仁藤…?」
手鏡で顔を隠す仁藤の姿
晴人「お前何やってんだ?」
店長「待ち合わせなんですって♪凛子ちゃんと!」
「「『えぇ!?』」」
仁藤「あははは!!急に呼び出されちゃったんだぁ!わかってる、皆まで言うな~!まさか凛子ちゃん…俺に気があったなんてなぁ~!」
テーブルには赤い花や手鏡などが置いてある
仁藤「ひがむなひがむな~。モテる男は辛いぜ~!」
凛子「仁藤さん!」
仁藤「おう!!」
現れた凛子の後ろにはおばあさんが
「攻介!!」
仁藤「ば…ばーちゃん!!」
「「「ばーちゃん!!?」」」
『?』
―――――
現れたのは仁藤の祖母、敏江だった
敏江「遺跡の調査に行ったきり帰ってこないと思ったら…東京にいただなんて。一体どういうことか説明しなさい」
晴人「厳しそうなばーちゃんだなぁ…」
凛子「仁藤くん、あぁ見えてかなりのお坊ちゃんみたいよ?」
晴人「マジで?」
敏江「大学はどうしたんです!!遊んでいるんなら、今すぐ福井に帰ってきなさい!」
瞬平「あ…あのー…」
敏江「?」
瞬平「仁藤さんにも事情が…」
仁藤「あ―!!」
仁藤は立ち上がり、瞬平の口を塞いで敏江から遠ざけた
仁藤「頼む。俺が魔法使いになったことはばーちゃんには内緒にしてくれ」
瞬平「えぇ!?」
仁藤「し―!!」
瞬平「ヒソッ)何でですか?」
晴人「そりゃ言えないだろ…」
『仁藤さんはファントム食べないと死んじゃうんだよ?』
瞬平「あ…」
仁藤「バレたら絶対……怒られる…!」
「「「『(そっち!?)』」」」
仁藤「すっげぇ厳しいばーちゃんなんだよ…!とにかく頼むぞ…!」
瞬平「わかりましたけど…この後どうするんです?」
仁藤「決まってんだろ…ばっくれる!」
仁藤は走り出す
瞬平「あっ!」
敏江「こら攻介!!」
凛子「仁藤くん!!」
晴人「お前ばーちゃん頼む」
3人はは仁藤を追いかけた