第21章 「近づく真相」
瞬平が志保さんを突き飛ばした
晴人「『!!』」
志保「…っ!」
晴人「おい何やってんだよ瞬平!」
志保「どうして…!?どうして…!?もう嫌ぁっ!!」
『志保さん!!』
志保さんは走って逃げた
『私が行く。晴人は瞬平くんを!』
晴人「あぁ」
―――――
志保さんの足はかなり速くて、は少し遅れを取っていた
『志保さ…速い…っ』
駐車場に入ると、いきなり車が飛び出してくる
『きゃっ!』
車はそのまま行ってしまった
『何なのよ…』
志保「ひさくーん!!!!」
『志保さん…!?』
駐車場の中から志保さんの声が
『志保さん!大丈夫ですか!?』
志保「そんなぁ…!ひさくんまで…!!」
『(さっきの車に乗っていた人がひさくんさん…?)』
《哀れなもんだ…》
『ファントム!!』
は志保を庇うように立った
《貴様なんざ…毎日鬱陶しいだった…ってわけだ》
志保「…!」
『違う!!』
《さぁ…孤独に絶望しろ…!!》
『志保さん、絶望しちゃダメだからね…!!』
志保は泣き出した
『志保さん…』
このままじゃ…
『志保さんは1人じゃない。あれはあんたの仕業でしょ!!』
《ふっ…》
志保「え…?」
ファントムは志保に近づく
『近寄らないで!!』
は弓矢を構える
《そんなものっ!!!》
ファントムは弓矢を払いのけ、の首を掴んだ
『う…っ!!』
《さぁ…絶望しろ…!!》
晴人「待った!」
『晴…人…っ』
晴人「志保さんを孤独にさせてんのはお前だろ!」
《ふっふっふっふっ…》
晴人「そこのファントムがみんな操ってるんだ」
《へぇ…私のせいだって証拠は…?》
晴人「お前のせいじゃないって証拠は? 」
『こいつ以外に…いるわけ…ないでしょ…っ!』
《何…?》
『あんたの心…読ませてもらったから…!』
《ふっ…小娘…》