第19章 「魔力が食事」
仁藤「ちょっと待った!てことは…ゲートを張ってればファントムと会える。つまりゲートは…ファントムをおびき出すエサってことか!」
みんなはずっこける
『どうしてそうなるのよ…』
晴人「全然違う」
凛子「ねぇ!あの人ホントに魔法使いなの!?」
仁藤「それはこっちのセリフだ。お前魔法使いのくせにファントムの魔力を食わずに生きてられんのか?」
晴人「あぁ」
仁藤「ずるいだろそれは~!」
晴人「それよりマヨネーズ」
仁藤「いい加減に覚えろ。俺の名前は…」
『仁藤攻介…でしょ?』
仁藤「おぉ~!さすが女神様!あんたは俺の味方だぁ~!」
『だから…違うって…』
晴人「じゃあ仁藤。お前どうやって魔法使いになったんだ」
仁藤「おぉ~?やっぱりライバルが気になるか…あぁいい、皆まで言うな。お前らが気になって仕方ないのはよ~くわかった!よし、そこまで言うなら話してやる」
仁藤は地面に座った
仁藤「そもそも、俺は大学で考古学を専攻しててな。とある遺跡を調べてる時に…」
仁藤はある遺跡の中で偶然ビーストの指輪とドライバーを手に入れた
そしてキマイラというファントムと一体化
“ファントムの魔力を食わなければその命は尽きる”
そしてビーストに変身する力を手に入れた――
仁藤「以上!!」
晴人「………」
凛子「遺跡の中にあったってことは…古代のものなのかしら」
瞬平「うーん…でも…ファントムを倒して魔力を食べなくちゃ…命が尽きるって…恐ろしい話しですね…」
仁藤「やっとわかったか~。俺は明日をも知れない命なんだ」
凛子「それにしては悲愴感0だけど」
仁藤「お前魔力を食らう必要ないんだろ?だったら何でファントムを追ってる?」
晴人「ゲートを守るため…それに… の…」
『晴人。いいよ、言わなくて』
私まだ…何となくだけど信用はしてない…
晴人「………」
仁藤「ゲートっつっても赤の他人だろ?何か恩でもあんのか?」
晴人「別に。ただファントムのせいで誰かが絶望するの…放っておけないだけだよ」
仁藤「く~っ!かっこつけやがって…!命がかかってねぇやつはのんきでいいなぁ」
凛子「ちょっと!晴人くんたちはね…!!」
晴人「凛子ちゃん」
凛子「………」