第17章 「クリスマスの奇跡」
ギャアギャアギャア!!
コヨミ、晴人、は森の奥深くに来ていた
コヨミが新たな魔法石を手に入れた場所がここにあるらしい
晴人「ずいぶん深い森だなぁ…。こんなとこに魔法石が…?」
コヨミ「うん…。確かこの辺りに入り口があったはずなんだけど…」
『…何か…変…』
コヨミ「え…?」
晴人「確かに…同じとこをグルグル回らされてるみたいだ」
3人は辺りを見回す
森には奇妙なカラスの鳴き声が響いている
晴人「誰かが邪魔してるってことか…」
『たぶん…』
晴人「魔法石の秘密…やっぱそう簡単には辿り着けないみたいだな」
3人は諦めて帰ることにした
街はもうクリスマスモード一色
『あれ…?』
晴人「どうした?」
『あれって…凛子ちゃんじゃない…?』
が指差す先にはサンタの衣装を着た凛子の姿が
後ろを向いている凛子の背後に立つ3人
凛子「ざまぁみろっつーの!」
凛子が振り向く
凛子「…………」
「「『…………』」」
凛子は持っていたボードを落とし、晴人は自分の目を擦った
晴人「え…何やってんの凛子ちゃん」
凛子「あぁ~…いや…何って…見ればわかるでしょ?仕事よ?仕事!」
コヨミ「見てわからないから聞いてるんだけど…」
『警察ってそういう仕事もするんだね…』
とコヨミは不思議そうな目で凛子を見た
凛子「いや…あたしだってね、好きでやってるわけじゃないのよ?」
晴人「いやでも結構似合ってるよ?」
晴人は凛子を見ずに答えた
凛子「え…そう?やだぁ!おだてたって何も出ないわよ~!」
晴人「あははははは!!」
凛子を見て爆笑する晴人
凛子「笑ってるじゃない!!」
ガッ!!
クラーケンが凛子に激突
晴人「ファントムか…!」
4人は走り出した