第47章 後ろの正面だあれ
「ちゃんが目覚めたら、伝えてください」
「あーもーだめだよ降りちゃ!!危ないって!目覚めるってなに……!!」
トガがコンプレスから装備を受け取り、マキアの背の淵へと駆け出した。
そして、振り返り。
荼毘を見つめて言った。
「ーーー好きに生きてって、伝えてください」
深い深い深淵の中。
カルラを見つけた。
《ーーー。ーーー。》
(……何、言ってるのか聞き取れない。カルラ、なんて言ってるの?)
横たわる私の身体から、白い火の鳥が立ち上る。
その火の鳥に触れると。
私の身体が輝き始めた。
「素晴らしい、」
「君は生まれ変わったんだ」
そして、私は。
ここに至るまでの道筋、全てを思い出した。