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「新テニ×ナージャ」理想のペア、ダンデライオン一座に会う!?

第1章 理想のペア、ダンデライオン一座に会う!?



 ある日のことです。Uー17(アンダーセブンティーン)日本代表監督の三船入道コーチがイタリアへ行くと張り切った様子で代表選手たちに伝え、イタリアに来ました。



 代表選手たちが順番に全員バスを降り、宿泊先のホテルに向かったとき、三船コーチが木手の肩に手を置き、こう言います。



 「おい、リーゼント、買い物に行って来い」



 「ご指名ですよ、丸井くん」
 木手は自分の後ろを歩いていた少年の方を振り返りました。丸井は苦笑し、



 「指名されたのお前だけだろい。キテレツ、買い物、ガンバ」
 と、言い、風船ガムを膨らませながら木手の横を通り過ぎるところで三船コーチが待ったをかけるかのように声を掛けます。



 「ガム、お前も行って来い」



 「え、えぇー!?」
 突然、丸井も木手と買い物を頼まれたことにより、膨らませていた風船ガムがぱちんと割れます。



 「アマレットとアペロールだ」
 三船コーチはそう書かれたメモとお金を丸井の方に預け、地図も丸井に預け、さらに自分のリュックも丸井に預けてきたのです。少年は力仕事は苦手な方であり、三船コーチから預かったリュックの重さに顔を少し歪めます。



 「三船監督、これ、どうすればいいんですか?」
 と、丸井が聞くと、



 「持ってろ」
 背を向けたまま三船コーチはホテルの方に向かって行ってしまいました。
 
 
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