第4章 輪虎(りんこ)×幼馴染
そう少しの抵抗を見せればフッと耳元で彼に笑われて、再び、あの低くて心がかき乱される声がして、
「大きな戦で名を馳せる僕に、華の抵抗が敵うなんてこと、あるわけないよ」
『そこで話さ、ないで?おねが…』
「お仕置きだからね。やめてあげない」
その言葉にビクッと身体が揺れて、恥ずかしさで彼の肩に顔を埋める。
なに、これ…
脚の付け根にある割れ目への刺激と、直接鼓膜に響く彼の声で身体が熱くてどうにかなってしまいそうだ。
『んんっ……もう、輪虎の、いないとこで、お昼寝、しない、から!』
「ん、良い子。続きは、今夜にしようか」
『へっ…続き?』
ゆっくりと彼から身体が解放されると、彼はいつものように微笑んで、
「そう。悪いけど、初夜まで待つ、なんてこと、してあげられないから」
初夜…?
…っ!!
そう、言葉の意味を理解した頃には額に口付けられていて、身体に熱が再びこもる。
「あれ?今がよかったかな?」
『きゃっ!そんなっ…!』
「可愛い反応しても今はダメだよ?夕餉の時間だ」
そう微笑まれながら身体を起こされて、彼の自然な優しさにまた胸が高鳴ってしまう。
からかわれてる…!