第3章 蒙恬(もうてん)×湯女(ゆな)
『ひゃぁっ!……んっ、ゃだ、んぁっ』
途端、自分のとは思えないような甘い声が響き、耳元で彼が満足そうに笑う声が聞こえる。
生暖かい柔らかなその感触と、彼の吐息や、わざとたてているであろう水音が鼓膜を直接に刺激してしまう。
脳を掻き回されているような感覚に陥り、声を我慢する余裕などない。
『…んんぁ、やっ……それ…ら、め……』
「お仕置きだからね……いっぱいしないと」
『!……っ』
そういつもよりも低い声で耳の中に囁かれ、ビクッと身体が揺れる。
どうにか耐えようと彼の服を掴めば、彼の片方の手が私の太ももに添えられて、ゆっくりと身体のラインを撫でていき、
下腹部のあたりがきゅっと締まるのと同時に全身に、甘い電流が駆け巡る。
もちろん、耳は相変わらず舐められたまま。
恬、凄く、慣れてる…!?
『やっ……そんな、もっ…だめぇ』
「だめじゃ、ないよね?」
そう耳が解放されて彼に微笑まれると、恥ずかしさに耐えきれずに彼の胸をトントンッと叩く。
『そんな可愛いことされると、困っちゃうなぁ』