第1章 嬴政(えいせい)×新人宮女
私の言葉に、政はまた微笑んで
「そうだな、俺も脱ごう」
そう言うと、政の白い綺麗な肌がどんどん露わになっていき…
直視、出来ない…!
身体中、熱くなりきったと思っていたのに、さらに顔が熱くなった気がする。
「これでいいか?」
政はそう口にすると再び私を引き寄せて、目尻に口づけされる。
…恥ずかしいのに、政の腕の中は落ち着く。
ゆっくりと目を開けば、
政の腕にいくつかの傷痕を見つけ、自然と手を伸ばしていた。
「これは…」
『素敵…』
私がそう呟けば、政は驚いたように目を見開き、
そしてそれに気付かなかった私は、あろうことか、彼の傷痕に口づけを落としていた。
『はっ…!申し訳ありません!』
な、何をしてるの!?私!
政は大王様なのに勝手に触れるなんて…!
なんてビクビクしてた思いは、次の彼の言葉で吹き飛んで、
「華は、嬉しい事をしてくれるな、全く」
『へ?…きゃっ!』
微笑んだ彼の手が、私の胸を優しく包んでいたんだ。