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【ハイキュー!!】短編集~Mint tea~

第7章 繋がる心【澤村大地】




「私さ……澤村が好きなの」


「知ってるケド」



大分寒くなってきた12月。
大会の会場で次の試合までの待機中、私はクロに話し掛ける。



「えっ……クロ、知ってたの?」

「2年近くお前ら見てるからな」


「……クロ。今から大事な話、聞いてくれる?」

「あ?どした名前。今日は元気ねぇな」



***



私は大学で、バレー部のマネージャーをしている。

小学5年生から始めたバレーボールを高校卒業と共に辞め、大学生からはマネージャーという形で関わっている。


関東の片田舎から、キラキラで華やかな大学生活を夢に抱き上京して、もう2度目の12月。

おしゃれなカフェでバイトして、流行りの服だってたくさん買って、イケメンな彼氏と付き合うぞって勝手に思い描いていた。



華やかな生活に憧れはあっても、結局私はバレーから離れられなかった。



「部」の名称が付いていても、所詮は大学生の緩いサークル活動。
高校までとは違って練習は週に4日だし、うちの大学の場合は練習試合や大会はあまり入れない。
本格的な他大学とは違い、厳しい上下関係も殆ど無ければコーチも居ない。



セッターだった私は人が足りない時にトスを上げたり、たまに先輩に呼ばれてふざけてゲームに入れてもらう。
男子相手だから歯が立たないけど、楽しくバレーボールに触れていられる時間が好きだ。

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