第3章 おっぱいの話【澤村大地】
「俺さ、名前が好き。このおっぱいも大好き」
「……え……今……えええっ!?」
「……だから俺と
いつか結婚しよ」
私はこの日を境に、貧乳コンプレックスを見事に克服した。
そして嫌いだった私の小さな乳房は、大地のモノになった。
「名前のこと丸ごと愛してくれる人が、もう現れちゃったな」
***
これが大地と私の馴れ初め話。
もうすぐ、大地と私の赤ちゃんが産まれる。
子供が産まれたらいつかこの話をしてあげるのが、今の私の一番の楽しみ。
パパが胸にパフパフした事は、割愛させていただきますが。
大きくなったお腹を擦りながら、私は若き日の事を思い出して眠りについた。
END