第3章 おっぱいの話【澤村大地】
「……へっ、ヘンタイー!!」
「俺、今めっちゃ良い事言ったと自負しているんですけど!」
「お、おっぱい冥利って……そういう事言ってるんじゃないんだけどぉ!?なんでそうなる!!??」
「まぁまぁ、俺はさ……
大きさなんて気にしなくても、いつか名前のこと丸ごと愛してくれる人が現れるよ、って言ってんのね。
んで、その人と結婚して子供出来て。
そのおっぱいで愛する子供が育てば、こんなに幸せな事は無いぞ」
言ってる事は変態っぽいのに、大地が言うとものすごく説得力がある!!
ていうか……マジで何歳……!!??
「……そ、そういうもんかな」
「そういうもんだ」
「……まだ高校生だし」
「子供っぽい名前にはまだ分からねぇかな」
「……」
「それに……どういうおっぱいか、より、誰のおっぱいか、だろ?」
アイドルのポスターから始まった話は、予想外の展開を見せた。