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追憶【レイトン教授】

第5章 【魔人の笛】第二章――世界の終わりを予言する少年――






レイトン、、レミの3人はルークの部屋へ行くために応接間を後にした。
広間にでると、そこにはメイドが掃除をしていたため彼女にルークがどんな子かを聞いてみた。

「素直ないい子ですよ。以前はもっと活発な子だったんですけどねえ。やっぱり、奥様が長く家を空けているから寂しいんじゃないかと思うのよ。年の割にしっかりしているけど、まだまだ甘えたい年頃だものねえ」

以前は元気で素直な明朗快活な子だったようだ。
メイドのいうとおり母親の長旅で寂しい思いをしているから、部屋に引きこもっているのだろうか。
顎に手を添え、考えてみるも情報があまりにも少なく真実にたどり着くことができないと判断したは、足早にルークに会いに行くことにした。

一番奥の部屋にドアをノックする。
しかし返事は返って来なかった。

「どうだい?」
「ノックをしても返事がないです」
「私はエルシャール・レイトン、君のお父さんの友人だ。少し話を聞かせてくれないかい」

ノックをしても意味がないとわかったレイトンは、扉の向こうにいる少年に声をかけた。
一拍遅れて、中から返事が返ってきた。
しかし、それは3人の予想とは違い、扉のナゾを解いてみろとのことだった。
どうやらルークは彼らを試すつもりのようだ。
それならばと、レイトンは口元に弧を描いた。

ルークからのナゾはこうだ。
【制限時間は15秒。その間に扉の前で"あること"をしてもらう】
それがルークからレイトンへのナゾ。

「ちょっと待って!いきなりそれだけ言われてもわかるわけないじゃない」
「落ち着きなよ、レミ。……ここにあるものは調べて大丈夫なのかなルーク君」
「はい。自由に調べてもらってかまいません」

の問いかけにルークは答える。
扉の前にはたくさんのものが置かれていた。
執事が運んできたであろう、ワゴン。
その上には手がつけられていない食事もある。
壁には霧がかかった綺麗な町並みが描かれている絵画がある。
きっとミストハレリの町だろう。
ミニテーブルにはクマのぬいぐるみも置いてある。
それらをぐるりと見渡したあと、レイトンは静かに口を開いた。





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