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追憶【レイトン教授】

第3章 【魔人の笛】序章―—出会いと再会――







「そのうち話しますよ。で、どこへ向かっているんですか?」

話をそらされてしまったが、今は話したくないと言う事だろう。
レイトンとはそれ以上深く聞くことはしなかった。
本当は危険な場所に女性を連れていくことなどできない。
それが英国紳士であるレイトンの考えだった。
しかしも見た目は男性っぽくとも女性である。
そのことをレミに指摘されれば何も言い返すことはできない。

「ミストハレリという町だよ」

深い息を吐いたと同時にそう答えたのはだった。
言葉の奥には「諦めましょう、レイトンさん」という意味も込められている。
頭のいいレイトンのことだ。
彼女の本音をくみ取ることができた。

ミストハレリ。
その町は、半年前に古代都市文明が存在した場所だということが判明した。
それを新聞社であるロンドンタイムズが取り上げていた。
『伝説の黄金宮』が存在したかもしれない町と。
そこに「魔人」が現れ町を破壊しているわけだが。

「なんか、ナゾのフルコースって感じです!」

意気揚々と語るレミに二人は何も言わなかった。
そんなかわいいナゾではないと、そんな感じがしたのだ。
いわゆる勘というやつだが。

「さぁ、もうすぐミストハレリに着くよ」

レイトンの言葉どおり、少しした先に町が広がっているのが見えた。

・まわりくどい方法で助けを求めたクラークからの手紙。
・ミストハレリには果たして『黄金宮』は存在したのか。

解明しなければならない事項をはメモ帳に記した。
そうしてレイトンたちは、クラークの住む「ミストハレリ」へと足を踏み込んだのだった。





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