第2章 【態度】
と両想いになった日から、数日が経つ。
ドフラミンゴは今も変わらず彼女の薬局へと通い詰めている。それも何の商品を買う訳でもなく、彼女の居住スペースである奥の部屋へ通っているのだ。店が開いている時間は、大人しく1人で部屋で待っている。彼女は店のカウンターに座って客の対応をする。これがいつもの流れ。
その筈なのだが………。
「………チッ」
俺が舌打ちをした理由。それは至って単純なことだ。ここ最近、目当てで来る若い男の客が居る。そいつは何かと薬を買ってはカウンターに居る彼女と話す、という事を数日の間繰り返している。
何故俺が知っているのかと聞かれると、こっそり店の方を部屋の扉から覗いてたりするからだ。
…で、その例の男が今日も来やがった。
いつもなら俺は大人しく部屋で待っているが、今日はそうは行かねェ。あいつから口うるさく"ここで待ってて下さい"と言われているが、彼氏としてはこの状況……黙ってる訳にはいかねェよなァ?