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〔R18〕複雑なカンケイ。

第1章 始まり


奈々「えっ…ちょっと待って…そんな…」
私はその場に崩れ落ちた。
理解が追いつかない。
一つわかるのは、こんな下らないゲームに何故付き合わされなければいけないのかということ。

初「ゲーム説明は以上だよ!とっても簡単でしょ?さて、ここで突然だけど、参加者の皆んなにサプライズゲストだよ〜!」

そう言ってスクリーンに映し出されたのは…
奈々「…えっ…!」
そこには手足を縛られ椅子に座らされている旦那の花谷透の姿があった。
岩崎・桜木「花谷……!?」
私たちの声が聞こえたのか、向こう側には私の様子が見えるのか分からないが透が私の名前を呼ぶ。
透「奈々!?大丈夫か!?」
奈々「助けて…怖いよ…」
透「…っ…」
彼は泣いていた。どうやら初からゲーム説明を既に受けていたらしく、自分がどうにもできない事に苦しんでいた。
ましてや私が今からゲームをする相手は、私の上司でもあり、透の上司でもある。混乱するのは当たり前だ。

奈々「…初!お願い…少しだけ透と2人で話をさせて」
初「しょうがないなー。特別だよ??」

そう言ってスクリーンの近くに突然現れたスマートフォンで少し話をした。

奈々「私…どうしたらいいの…逃げ切るしかない…よね…でもあの2人に借金なんて…そんな酷いことできないよ…」
透「本当は逃げ切ってほしい。でもあの2人の事を考えると俺もどうしたらいいのか…」
そんな会話をしていると、
初「もういいかなー?」
と初が今にも電話を切ろうとした。
その時、透から忘れもしない提案がーーーー。
奈々「えっ……そんな……」
透「奈々には辛い思いをさせるが道はこれしかないと思う…。ごめんな…」

この提案が後に、それぞれの運命を狂わせる。

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