第1章 始まり
私は花谷奈々。
真面目とよく言われるけど流されやすい一面も。
18歳年上の旦那がいる24歳のOL。
ーーーーある日。
奈々「…っ…んんん。…あれ…??ここは……どこ?」
目を覚ますと見覚えのない場所に横たわっていた。
どうやらここはどこかの学校の体育館らしい。
戸惑いを隠せないまま辺りを見渡すと、少し遠い場所に2人の男性がいた。
奈々(あれ…あの2人どこかで見たような…)
岩崎「おーい!花谷!」
名前を呼ばれてハッとした。
ーーーーそこにいたのは、会社の上司である岩崎さんと桜木さんだった。
奈々「二人ともなんでこんなところに……」
岩崎「それは俺らも知りたいよ。その前にお前なんだその格好?」
奈々「何言って………って、えええ!?!?何この格好…」
私は何故か、高校の時の制服を着ていた。
奈々(これじゃあ、コスプレみたいじゃん…)
恥ずかしい思いをしていたその時。
???「皆様、お目覚めのようですね!!」
いきなり誰かが話し出す。
???「申し遅れました。私、ゲームマスターの初(はじめ)と申します。今回、この3名がゲームに選ばれました!おめでとうございます!」
よく見るとステージ上のスクリーンに、着ぐるみが映っていた。
奈々「ゲーム…??なんのこと??」
初「それではゲームの説明を始めさせて…」
奈々「ちょ、ちょっと待って!!何の話をしてるの!?ゲームって何!?何で私たちがここに連れてこられたのか説明してよ!!」
初「おやおや、混乱しているようですね。しょうがない。ゲーム説明の前に今の質問にお答えしましょう。」
初という着ぐるみ曰く、このゲームの内容は以下のものだった。
・このゲームは富裕層のお楽しみの場であり、ゲーム実行者はランダムで3人選ばれる。
(つまり富裕層は私たちをモニタリングして楽しむわけだ。)
・ゲームは簡単、鬼ごっこ!
⭐︎制限時間は1時間。この学校内を使用し、女性は逃げ切れば賞金100万円。捕まった場合は相手と強制的にえっち!
⭐︎男性2人は制限時間内に捕まえられなければ借金100万円!但し、制限時間内に捕まえれば強制的にえっちをするけど借金なし!
という内容のものだった。