第10章 とりかえばや(逆ハー版)第7章
「ちょ…っと…」
親分の背中のジャケットを引っ張り、引き剥がそうとするけど、親分の腰に回した腕の力のがはるかに強い。
「これ、挨拶…?」
「そうやで…参考にしたってや…」
そう言って、親分は角度を変えて長いキスをしてくる。
そして、そのままゆっくりと押し倒された。
「ちょっと…待って、挨拶じゃないじゃないですか…!ちょっと…」
「このまま…抱いたらあかんの…?菊ちゃん…」
私を押し倒した体勢から、すでに上着のボタンを外し、脱ぎ始める親分。
これはまずい…。
今、人生最大のピンチだと思った…。