• テキストサイズ

とりかえばや!(ヘタリア)

第8章 目を覚ますとそこは…


「漫画…少女マンガだ」

だいたい30枚くらいあるだろうか。
ところどころに赤いペンで何かが書かれていたり、なぜ私にこんなものが届いたのだろう。

と、そのとき、私の携帯に着信が入った。

「あ…!」

着信者にはなんと、本田さんの名前が出ていた。

「も、もしもし!!」

「村崎さん、電話では初めましてですね。
いつも突然でたいへん申し訳ありません」

紛れもなく本田さんの声だ。

その声を聞いて、私は一気に涙が溢れてきた。

「…村崎さん?」

「ぜんぶ…夢かと思いました。全部、ただの夢かと…。
みんなに出会えて、みんなと過ごした毎日がすべて夢だったのかと思って、すごく辛かった…」

本田さんを責めたい気持ちとか、疑問とか、そんなものどうでもよかった。ただただ、すべて夢の出来事じゃなくて、本当によかった、という安堵の涙がしばらくとまらなかった。

「今日、あなたの学校が終わったら、少し話しませんか?」

しばらく待ってくれた本田さんは私に言った。

「もちろんです」

本田さんと関係のありそうなその原稿をバックにしまい、その日は普通に学校で過ごした。
/ 106ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp