第6章 長期滞在になってまいりました。
「うん。僕、今度から呼び鈴を押して、1分経っても何も言わない時は帰ることにするよ。
ね、空気読んでるでしょ?」
そう言ってイヴァンさんは数分もしないうちに去って行った。…空気を読んで。
「どーーーすんだよ!変な誤解されちゃったじゃねえか!」
「え、いいじゃないですかー。何の問題もなくイヴァンさんに御帰りいただけるんだもの」
「問題ありありだーーー!」
私は結構ラッキーだな、と思ったが、ギルベルトさんは飛んだトバッチリを受けたのであった。
ATOGAKI
本田さんもね。
後日、なぜかアーサーさんがしばらく悲しげな顔をしてこちらをちらちら見ていました。