第2章 とりかえばや生活になれましょう。
「ルートさん、どこ行くんですか!?」
「いや、これ席決まってるから…お前はあそこだ、王耀の隣」
「即刻席替えを希望します!」
「どういう意味アルか、それ」
ごそごそ話している私とルートさんの後ろに、いつの間にか現われた王耀さんに怒りのチョップを喰らった。
「おい、本田。無視アルか、いつも気に食わないけど今日はまた一段とふてぶてしいアル」
「いたたたた…指指指、ほっぺたの変なツボに刺さってるぅ!」
「わざとアル、4000年の技を舐めてもらっては困るアル」
くっそー王耀くっそ!
「…これ以上私のツボを蹂躙するのであれば、寝てる間に300匹蚊を放しますよ」
パンッと腕にとまった蚊を叩き、手のひらに付いたそれを王耀さんに見せた。
「捕獲するときにさされ死ねばいいアル」
そう言って王耀さんは手で生きたまま蚊を捕獲した。
「うるさーーーーい!!!うるさいぞ本田、王耀!
ヒーローが演説してるときは黙るのが鉄則だろう!!」
と、アルフレッドさんが持っているポテトを地面にたたきつけた。
「…あの人いつもあれ持ってるんですか」
「もう中毒アル。ポテト中毒アル。ポテ厨アル」