第6章 長期滞在になってまいりました。
「あー…久しぶりだな。元気だったか村崎」
「うううルートざああああん!!!」
最近全然名前を呼ばれないので、本当に本田菊になっちゃったような気持ちになっていたところだった。
「わ、抱きついてくるな!落ち着け」
えらい勢いで肩を押さえられた。
そこまで嫌がられると傷つくんだが。
「すみません。男としての生活が長くなっているもので、女性としてのたしなみがなくなりました」
「男としても抱きつくのはどうかと思うが。フェリシアーノは別として」
なんでフェリシアーノさんは別なんだか。
「それで、最近本田とは連絡取れてるのか?俺は全くつながらないんだが」
「え?ルートさんもですか。私も…。
あまりにも連絡がないんで、もう不安とか通り越してるんですけど」
携帯はリヒさんとの連絡専用です。
あと、どこで私のアドレスを知ったのかわからないが、ギルベルトさんから夜中に嫌がらせのワン切り。