第4章 徐々に人脈が増えている件。
「冷静になれ、俺。何しようとしてた、今。…そうだ、本田に着物を着せようとしてたんだな。そうだ、そうだ」
額に手を置いて考えるしぐさをしながら部屋を右往左往した。
そしてぐちゃぐちゃになった着物の残骸の中から、比較的きれいなものを選んで本田に着せることにした。
ただ、皺だらけになってるそれを見たら、何度か泣きそうになった。
「よし、脱げブタめ!ふははははは!」
そう言って、ガバッと脱がせて一瞬目が点になった。
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!!!!!!!!?
俺は、見てはいけないものを見てしまった。
もしかしたら中国マフィアやロシアマフィアに命を狙われるかもしれない。
「兄はマフィアに狙われるかもしれない…!」とルッツに言ったら、「妄想癖もいい加減にしてくれ!」と怒られた。
ケセセ!たまには俺様を信じろよー!