第3章 とりかえばやがばれないように行動しましょう。
そんなこともあり、可愛いパジャマを着たまま三人で夕飯を食べることになった。
ショック症状を見せたリヒさんは夕飯を作ることもできなかったため、バッシュさんが夕飯を作った。つつましやかで、男の料理と言った感じの豪快さもある。とてもおいしい。
しかし会話がない。最初のうちは、バッシュさんが不器用ながらも何か話そうと頑張っていたが、今はそれもなく気まずい感じである。
ここは私がなんとかしなくては。
「あの…リヒさん!」
私が思い切って声をかけると、リヒさんはびくっとした。
「「あ、ごめんなさい」」
私とリヒさんは同時に謝った。
「あはは・・」
そして、お互いの少し緊張がゆるんだようだ。
「…今は、なんとも言えないんですが…秘密にしていることがあるんです。どうか、あなたが見たことについては秘密にしておいてください」
そう言って頭を下げると、リヒさんは「はい」と答えた。
それからは、三人仲良く食事ができた。
リヒさんもバッシュさんもありがとう。