第4章 可愛いの作り方
「咲ちゃん!今日も可愛かったよ」
裏と呼ばれる控室に戻れば、いつも私のヘアメイクを担当してくれる紬ちゃんが嬉しそうに声を掛けてくれる。
「紬ちゃんのおかげで、皆さんに褒めてもらえたよ!」
「また〜、そんなに謙遜しちゃって!咲ちゃんの素材有ってだって、ほら、座って。今日はこれで終わりでしょ?化粧薄くしてあげる、今日のメイク衣装に合わせて濃くしてあるから、町に出たら目立つよ」
「目立つのは避けたいな…最近、見つかるとすぐネットに書かれちゃって。嬉しい反面だよ。紬ちゃんがメイク直してくれるの凄くうれしい!」
「そう言ってもらえるのが私は嬉しいわ。」
椅子に座ると、体にカットクロスを巻き付けてもらい
鏡の前に映った自分を見て眼力の強さに驚く