第11章 空白
── 尸魂界 ──
「…何て…?朽木隊長…どういう…」
「聞いた通りだ。何度も言わせるな」
六番隊の牢にルキアはいた
面会と称し阿散井も共にいた
後に来た朽木白哉は言った
「第一級 重禍罪 朽木ルキアを殛囚とし ───これより二十五日の後に真央刑庭に於いて極刑に処す。
それが尸魂界の最終決定だ。」
目を伏せるルキア
「お前と言葉を交わすのもこれが最後となろう ルキア。
次に会うのは処刑台だ」
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「オラァ!ヘコんでんじゃてえよ!またそのうちコロッと決定が変わるかもしんねーだろ!」
「…別にヘコんでなどおらぬ」
白哉が去った後椅子に腰をかけたまま振り返らないルキアに阿散井が言った
「ウソつけ!バリバリヘコんでんじゃねえか!!コッチ向けコラァ!!」
格子を蹴る阿散井
「………………中央四十六室の裁定だぞ。覆るわけがなかろう。気にするな。こうなることなど最初からわかっていた。今更…」
「……………────…ルキア…」
「──なんてな!」
ルキアは笑顔で振り返った
「あ!?」
「殛刑だと?そんな裁定が下ったところで本当に私がヘコむと思うか!?そんなもの!却って脱獄のし甲斐が増したというものだ!
んん?何だその顔は?随分と心配してくれたようだが…私の心配をするより自分のマユ毛の心配でもしてた方がお似合いだぞ?ん?この"おもしろイレズミマユ毛様"が」
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「…ルキア」
阿散井が怒って帰った後ルキアの所に訪れたのは一人の少女
「?……!紫陽花さん…」