第9章 滅却師
「…これは……!!」
「そう、"霊絡"だ。大気中の霊気を圧縮して視覚化したもの。だけど…」
石田はガッと1本の霊絡を掴み言った
「知ってたかい?死神の"霊絡"は色が紅いってことも。」
そう言い霊絡から手を離した
「──僕は滅却師。虚を滅却する力を持つもの…」
そして言った
「勝負しないか黒崎一護。死神と滅却師とどちらが優れているか。解らせてあげるよ。死神なんてこの世に必要ないってことをさ」
「……勝負だと…?俺とおまえが?」
「そうだ。この世に死神なんて…必要ない」
───────
『喜助さん!!!』
壊牙は浦原商店に駆け込んだ
『あ、ルキア……』
入れ替わるように出ていくルキア
「壊牙!無事でしたか…とりあ『おしっ、帰宅したんで行ってきます!』……イヤ、話しを…」
───────
『……!虚が、集まってる……まさか!』
速度をあげる壊牙
───────
湧いて出てくる大量の虚に
一護と石田は互いの背中を預け戦っていた
ドドドドッ
そこに加勢しに来たのは
「黒崎サーン、助けに来てあげましたヨ〜」
浦原商店の皆
「ゲタ帽子!」
「雑魚はアタシらが引き受けますヨ」
『一護はアイツ倒すのに集中して!!』
「紫陽花!!」
「壊牙、遅かったっスねェ?」
『迷ったんです!!』
そう言いながら"短刀"で一度に数体の虚を斬り付ける
ザザンッ
「あんな短い刀で…!」
「壊牙は奇才っスからねェ」
空のヒビは広がり一体の大きな虚が現れる
「なんてデタラメな大きさだ」
「へっ、あんなバケモノ相手に戦い方なんて考えてもしょうがねぇ!」
「何!?」
「あんなヤツら切って切って、力の限り切り倒す!!それ以外ねぇ!!行くぜ石田!!」
「待て、黒崎!」
そう言い走って行く2人