第6章 カロス地方の思い出
私とカルムは以前、セキタイタウンで怪しいフレア団が居た辺りに来ていた
急いでフラダリたちを探さないと
2人はそれぞれポケモンを出して戦いながら探す
すると
前回来た時にはなかった扉があった
「入ってみよう」
「うん…」
中はエレベーターの様な構造で真ん中にボタンがあるだけだ
エレベーターから降りると一つの広い部屋に出る
奥にはフラダリが立っていた
「地上に花開いた…最終兵器の美しさ…君達も心、奪われただろう…何しろ、伝説のポケモンのエネルギーを取り込んでいるからね…氷空!ラボで正解を選んだのに申し訳なく思う…だが、世界の流れとは様々なエゴが混じり決まるのだ」
伝説のポケモンのエネルギーを取り込んでるって…
「世界は有限なのに人もポケモンも増えすぎた…お金もエネルギーも奪ったものが勝つ世界だ」
「だからって…フレア団が選んだ人だけ助けるなんて」
カルム君…
「…君達は、一つしかないメガリングを譲り合ったのか?」
「違う!確かに、競ったけど、あれは…」
うん、あれは仕方が無かった
「一つしかないものは分け合えない…分け合えないものは奪い合う…奪い合えば足りなくなる…争わず、奪い合わずに美しく生きていくには命の数を減らすしかない」
だからって間違ってる
「だったらポケモンは?」
私が聞くとフラダリは黙る
何かを考える様に…彼は泣いていた
「ポケモンには消えてもらう…ポケモンは素晴らしい存在、我々人間はポケモンと助け合い、共に発展してきた…それ故に争いや奪う為の道具となりかねない!」
フラダリさん…本当はこの世界の未来を見たいんじゃないの?
もっと可能性を見守っていたいんじゃないの?
「フラダリさん…」
「もういいだろう…君達の望みは最終兵器を止めること!だが、私はそれを拒む…少し、足止めさせてもらうよ」
そう言ってフラダリはポケモンを出してくる
「カルム…少し下がってて」
私はそう言うとニンフィアを繰り出した