第6章 カロス地方の思い出
地下二階に着くと…そこには
「何で?何で貴方が捕まっているの?」
フラダリと…オリの中に入れられた背の高い男性だった
男性は私とカルムの事を見ると
「聞け、フラダリに刃向う者…」
そう言うと男性は語り始めた
…オトコとポケモンがいた…
…とても愛していた…
…戦争が起きた…
…オトコの愛したポケモンも戦争に使われた…
…数年がたった…
…小さな箱を渡された‥
…オトコは生き返らせたかった…
…どうしても…どうしても…
…オトコは生命を与えるキカイを造った…
…愛したポケモンを取り戻した…
…オトコは余りにも悲しんだため怒りが治まらなかった…
…愛しているポケモンをキズつけた世界が許せなかった…
…キカイを最強の最終兵器にした…
…オトコは破壊の神になった…
…神により戦争は閉じられた…
…永遠の命を与えられたポケモンは知っていたのだろう…
…命のエネルギーは多くのポケモンを犠牲としていた事を…
…生き返ったポケモンはオトコのもとを去った…
男性が語り終わると私は初めて床に座り込んで自分が泣いている事に気が付いた
カルムが私の涙を拭ってくれてる
男性は私の目を見て
「鍵を取り返せ…あれは、起動させてはならぬ…またすべてが消える…私の様に、いつ終わるとも分からぬ苦しみを味わいたいのか!」
そんなの絶対に嫌だ!
私は立ち上がるとフラダリを睨む