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生まれ変わった後に

第6章 カロス地方の思い出


怖い家に着くと
「本当に入るの?」
「うん、入るよ」
サナ達3人は先に入ってしまう
「俺達も行こうっか氷空」
「うっうん…」
中は意外と普通の部屋だった
そして、おじさんが一人
「さあ始めましょう…昔の事です私は道に迷ってこの家にたどりつきました…冷たい雨が降る夜中の事でした…電気もつかない家の中を恐る恐る探るのですが誰も居る気配も無いまま、私はキッチンに立っていました。冷蔵庫を見つけ…開けると、うっすらと光が漏れ…周りの様子がぼんやり分かってきました。部屋の片隅にうずくまる男の人が居たのです」
私達は黙って聞いていた
「私は迷った事、一晩泊めてほしい事を男の人に伝える為、近寄ろうとすると…男の人は『来るな!』と叫びます。私は、謝りつつ『すみません、助けてください』と男の人に頼もうとすると『お前じゃない!』と…私は驚き、男の人をじっと見つめます。すると、男の人はこう尋ねてきました…『お前には見えないのか?オマエの後ろには…顔のない人だらけだぞ!!』」
「きゃーやめてやめてやめて!!」
私はカルム君を思い切り抱きしめてしまった
「ちょ…ちょっと氷空?」
カルム君が顔を真っ赤にして私に声をかける
私は一呼吸を置いて今の状況を確認すると
「ごっごめん、カルム君」
「いっいや、良いんだけどね」
おじさんは困ったような顔をする
「さてと、素敵に怖い思いが出来たんだちょっとばかしはずんでくれるよね?」
私達は100円ずつ渡すとそそくさと家を出て行った…
「じゃ!サナ達は先に行くからカルムは少しの間氷空の傍に居てあげなよ!
そう言うと3人は行ってしまった」
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