第6章 カロス地方の思い出
一方、双子の兄さん達は
駅長室に来ていた
「お呼びでしょうか、駅長」
「やあ、久しぶりだねノボリ、クダリ」
今の駅長は私達の叔父だ
本職はカントーとジョウトの間を結ぶリニアの駅員らしい
「本当は氷空ちゃんも含めて3人を呼ぼうとしていたのだが、いま彼女はどちらへ?」
「今は、カロス地方で旅をしています。彼女を含めてというのはどういうことでしょうか?」
駅長は微笑みながら二人を見ると
「君達3人をサブウェイマスター兼駅長に任命しようと思ってね」
「私達が」
「やったね!兄さん!」
2人は喜びを隠せない表情でいるが…一つ疑問点がある
「氷空は何で一緒に任命しようと思ったのですか?」
「ん?それはね」
駅長は数々のポケモン大会の切り抜きを見せた
「これ、全部氷空が?」
各地で優秀な成績を残した事は知っているが、此処まで有名だとは知らなかった
「この子のバトルビデオとかも見たけど、すごく楽しそうにバトルをするよね」
駅長は分かったでしょ?と聞くように話しかける
「分かりました…ですが、彼女が帰ってきて本人に了承を得てからでよろしいでしょうか?」
「うん、そのつもりだよ…君達は3人そろっての兄弟なんだからね」
駅長は笑うと
「君達が3人そろって就任するのは1年後の氷空ちゃんの誕生日の2週間後!」
それまでに氷空にはちゃんと話して了承を得ておくんだよと言うと
2人は会釈して駅長室を後にした
「駅長…いえ、おじさんは氷空の事知っていたのですね」
「僕たちは氷空の事が新聞とかに載っていたなんて知らなかった」
あの子は、私達の知らない所で強くなっていっていたのですね
でも、楽しみが増えました
「氷空と戦うのが楽しみだねノボリ兄さん」
「ええ、次に帰ってきたらバトルの相手になって貰いましょう!」
そう言うと駅員室に向かって歩いていく