第6章 カロス地方の思い出
私とカルム君は一進一退の攻防を見せ
「私の勝ちね」
この地方に来てこんなにすっごい勝負したの久しぶりかも
ほら、カルム君だって負けても笑ってる
私も勝っても負けても多分同じように笑ってると思う
「君は…いや、君達の絆は強いな負けて悔しいけどね…君なら、絶対にポケモンをメガ進化させられるよ!」
「ありがとう」
私はお礼を言うとカルム君と一緒に笑った
「ポケモン勝負だから勝ち負けはあるけど、どちらのポケモンもトレーナーも素敵だった!メガ進化は、ポケモンを強くする手段の一つでしかないよ。メガ進化させずともポケモンの強さを引き出すトレーナーは多く居るでしょ?」
「では、氷空!まずは「ジムリーダー」のコルニに挑むがいいぞ!ふむ、お前さん…フシギバナを仲間にしているのかメガ進化したフシギバナとお前さんのコンビ、楽しみだな」
私のフシギバナもメガ進化するんだ
この子がメガ進化したらどうなるんだろうな?
「ポケモンにはメガストーン!そして、ポケモンにはメガリングが必要なんだ!私のルカリオに気に入れられた不思議なトレーナーさん!貴方が継承者に挑むのに相応しいトレーナーかポケモンジムで試させてね!」
勿論他のお友達もジムに挑戦してよ!と言うとコルニさんはジムに戻って行った
「君がメガ進化を使える様になれば博士も喜ぶんじゃない?最高のトレーナーの一つの形だからね」
最高のトレーナーの一つの形か…
「わざわざ比べなくても、人もポケモンもみんな違う…それでも、競い合ってお互い高め合うことが出来る相手が居るのは幸せよな」
さっきカルム君と戦っている時に感じたあの気持ち
何かに似ていると思ったらそう言う事だったんだ
兄さん達の居るバトルサブウェイを思い出したんだ
カルム君と戦っていると本当に楽しい
終わらせたくない、ずっと続けたいと思ってしまう
氷空自身の本当の気持ちに気が付くのはまだまだ先の事の様だ