第6章 カロス地方の思い出
私は思わずつぶやいてしまった
「そうだとも!メガ進化とは、これ以上進化しないと思われていたポケモンのさらなる進化!一層のパワーアップ!」
「それって、例えばヒトカゲ、リザード、リザードンならリザードンが更に進化するとおっしゃるのですか?」
「うん、その通りだよ只、すべてのポケモンがメガ進化するわけじゃないの」
そうなんだ
「…メガ進化は進化と異なり、一定時間で終わる…つまり、一時的な進化なのだよ」
えっ戻る進化?
「どういう事ですか?」
「うーん、メガ進化は特別な進化だから…とはいえ、メガ進化についてはまだまだ知らない事ばかり」
でも、ポケモンとトレーナーの信頼が必要な進化か…
「さてと、メガ進化にはポケモンにメガストーン、トレーナーには未知の石を埋め込んだメガリングの二つが必要となる。プラターヌからポケモン図鑑を託されたお前たち全員に分けてやりたい…分けてやりたいのだが…」
あれ?私ってポケモン図鑑…
あ~初めて研究所に行った時に貰ったな~
鞄の奥底にしまってたから忘れてた
「すまぬ!今の所、メガリングは一つしかない…本当に貴重な物でな、それ故研究も進まんのだ!」
という事は、私達5人のうち一人が継承する事になるって事か
サナとティエルノとトロバの3人はポケモンバトルに自信が無いと言う理由で辞退した
「残るは氷空達だね」
「二人ともトレーナーとしての腕前申し分ないよね」
私は、どうしよう
カルム君とメガリングをかけてバトルしてみたい気持ちもあるんだけど
「氷空、バトルしよう。」
「えっ?」
カルム君は私に微笑みかける
「俺と氷空はライバルなんだから、ここで一度どちらが強いのか決めるのも良いよね?」
「うん、そうだね」
私とカルム君はそれぞれポケモンを繰り出した