第23章 ホウエン地方上陸
「ここの温泉ってポケモンと一緒に入れるんですねインゴ兄さん」
「そうみたいデスネ」
私とインゴさんはフエンタウンの温泉街に来ていた
この辺は観光客が多い
「やっぱり人気の観光地って人が多いですね」
私はそう言いながら周りを見渡すと遠くの方にどっかで見た顔が…
…見なかった事にしよう
「ささっインゴ兄さんフロンティアに帰る時間です」
「いや、マダ時間デハ…」
「時間です!」
私はなるべく遠くの方を見ない様にポケモンセンターの方に歩き始めると
「あからさまにボクを無視するのやめてくれるかな?氷空ちゃん」
「やっぱり気づかれましたかダイゴさん」
私は冷めた目でダイゴさんの方を見ると
「氷空ちゃんは冷たいな…君に用があって来たのに」
あ~そうだったんだという事は理由は二つしかない
「イッシュで起きた騒動についてですか?それとも別の用件?」
そういえば報告書を本部に提出していないしなと思いつつダイゴさんの様子を窺うと
彼は苦笑いをする
「今度、メガ進化のルーツを探しにムロに行こうと思っているんだけど氷空ちゃんもくるかい?」
ルーツか…メガ進化の
私は自分のメガリングを見る
確かダイゴさんもメガ進化の使い手の一人だっけ
でもメガ進化って3000年前のカロス地方の王様が生み出してしまった兵器によって生まれた…んじゃなかったけ
もしかしてその前にメガ進化が存在していたのか…
もじ、そうだとしたら知りたい…
「時間が合えばお願いします」
私はそう言うとライブキャスターの番号をダイゴさんに教えた