第22章 私とカルムと兄さん達
私とカルムはカナワタウン行の電車に乗る前に駅員室に立ち寄った
「えーと私の制服…あった!」
私は制服に着替えるとカルムに話しかける
「私が居ない間…兄さん達の事宜しくね」
旅に出ていた時はあまり気にならなかったんだけど兄さん達は私が目を離すとすぐに栄養ドリンクだけで暮らそうとする
それに…兄さん達って心配性なのよね
「うん、分かった…氷空」
カルムはそう言うと私の鞄を持ってくる
出張中に持って行く書類と仕事と…制服の着替えを一緒に入れていく
私は制服をたたんでいく
そういえばホウエンってここより暖かいんだったね
その事に気を付けておかないとな…
すると兄さん達が執務室に入ってくる
「体調は大丈夫ですか?というかすぐに帰って一日安静にしていなさいと何度も言いましたでしょう!」
「う…そうだけどさ」
助けを求める様にクダリ兄さんとカルムを見るけど
カルムは苦笑いをするだけでクダリ兄さんは
「手のしびれ…治っていないんでしょ?だったら無理はダメ」
うっ…クダリ兄さんまで
「ホウエンへの出張…やはり私も同行するべきでしょうか…」
「インゴさんも居るんだし大丈夫だよノボリ兄さん」
私はそう言いながら荷物を詰めていく
確か…今日の夜に着替えなどの荷物は送るんだっけ
「それに…ノボリ兄さんとクダリ兄さんはバトルサブウェイに残って…私は大丈夫だから」
「そうですね…」
ノボリ兄さんはそう言うと私の頭を撫でる
「貴方は…全く手のかかる妹ですね」
その日の夜…
私は巨大な青色のポケモンと赤いポケモン…
そして、緑色の巨大なポケモンが戦っている夢を見た
それぞれの姿が変わって…メガ進化した時のような感じだった
乱気流の空を見上げた所で目が覚める
「あれは…いったいなんだったんだろう」
あの夢が何をさしているのかは分からないけど…
ホウエン地方、気を付けた方が良いわね
そう思うとポケモン図鑑とホロキャスターを当日持って行く荷物に入れておいた