第21章 ギアステーションの日常とプラズマ団
「どうしてそう無茶ばかりするのですか!」
「ごめんなさい」
夕方の病室…ノボリ兄さんの怒号が病院内に響き渡る
カルムから知らせを受けたあとすぐに宿直のクダリ兄さんに引き継いで急いできたらしい
クダリ兄さんも相当心配しているらしい
「技の後遺症も酷い状態ですし…一歩間違えれば死んでいたかもしれないですよ!」
主治医の先生によると完全に完治させるにはカントーのシロガネ山にある温泉かホウエンのフエンタウンにある温泉で治すしかない
因みに治さない方向で行くと時期に手足の自由が利かなくなるらしい
「それで…どうするのですか?氷空」
治療しに行くとなると仕事を休まないといけない
「ランダムトレインが運行停止すると大変だし」
私はスケジュール帳を確認していると
「…丁度、昨日あたりに緊急のメールで各地方のバトル(廃人)施設に関する会議を行うとかで各施設の代表者がホウエンに集まるそうですね…又、ホウエンのバトルフロンティアがリニューアルオープンする事になったので、関連の雑務なども手伝うそうです」
しかも来週からで期間は4ヶ月位らしい
従兄弟のサブウェイボスからはインゴさんが出席するらしい
「クダリは因みに雑務嫌だと言って断ってきました…なので、ホウエンに出張をお願いできますか?」
ホウエンだったら仕事しながら治療できるかも
「でも…」
私はカルムの方をちらっと見た
「俺の事なら大丈夫‥そんな事よりも早く治療しておいで」
カルムは優しい目で氷空を見ると頭を撫でる
「うん、ありがとう…カルム」
ノボリ兄さんは咳払いをすると
「それと、また不思議な力が戻ったそうですね」
「うん」
治癒と結界のアリスあともう一つの力が私にはあるらしい
「そうですか…」
ノボリ兄さんはポケモンフーズを取り出すと3人の手持ちポケモンにご飯をあげはじめる
「4か月間…出張宜しくお願いします…無事に帰ってきてくださいまし」
「分かってるって」
私はそう言いながらデンチュラとシャンデラの方を見る
ふと3つ目の力の事が気になる
3つ目って一体…
そう思いながら窓の外を見上げていた