第21章 ギアステーションの日常とプラズマ団
目が覚めると目の前にNとメイとカルムが見えた
「大丈夫?起き上がれそう?」
カルムに支えられて起き上がると目の前にゲーチスの物と思われる杖が刺さっていた…
「プラズマ団との戦いは終わったの…?」
「はい!」
メイは明るく答えてくる
良かった…でもキュレムの事が心配だ
それを知ってか知らずか
「キュレムなら…何処かに逃げていったよ」
どうやらプラズマ団からの支配から逃れたらしい
そういえば体のあちこちが痛い
手を見ると氷の鎖の様なものが付いていた
「病院に行かないとね氷空…ノボリさんとクダリさんも心配してるよ」
カルムが兄さんに連絡したらしい
あ~どうせ敵に背中を向けた事を怒られるんだろうな…
私はそう思いつつNの方を見る
彼は…何処かスッキリとした表情をしていた
「N…君はこれからどうするの?」
私はNの方を見る
彼は何かを決心したかのように私達の方を見る
「あの時…メイや氷空やアデクが教えてくれた…さらに多くの出会いを経て色んな声を聴いた…メイ、キミはポケモンリーグに向いたまえ!」
そう言うとゼクロムに乗って飛んで行ってしまった…
多分…あの場所に行ったのかな…
メイもヒュウと合流して一緒に外に出ていった
「私達もライモンに戻って病院に行こうか」
私は無理やり立ち上がると
「無理はダメだって氷空」
そう言ってカルムは私を座らせる
「じゃあ、どうやって病院に行くのよ」
カルムはじっと何かを考え込むと私をおんぶして歩いてく
「これなら大丈夫でしょ?カゴメタウン駅に急ぐからしっかり捕まっててね」
カルムは途中で私のコートを掴むと駅に向かって行った