第21章 ギアステーションの日常とプラズマ団
私はメイとキュレムの戦闘に夢中になっていると
「氷空!」
「カルム!」
カルムは走って私の方に行く
私も彼の方に行こうとすると
「キュレム、氷空に凍える世界です」
「氷空!」
私は次の瞬間、氷のドームに閉じ込められてしまった
だんだんと意識がなくなってくる
遠くの方で私の名前をカルムが呼んでいる
ごめんねとつぶやきながら意識を手放していった
カルムはドームを叩きながら氷空の名前を呼んでいる
「ゲーチス…こんな数式…ボクは認めない!」
「氷空さん、少し待っていてください!キュレムを倒したら溶けるハズなので!」
メイは次のポケモンを繰り出す
「貴方に何が出来るというのですか…ただの小娘が」
ゲーチスはキュレムをメイに仕掛ける
自宅では…
「あれ?ノボリ兄さん」
「どうしました?クダリ」
クダリ兄さんは氷空の部屋の方を見ている
「何か物音がしたような気がするんだけど」
ノボリ兄さんとクダリ兄さんはお互いに顔を見合わせると氷空の部屋に入っていく
そこは…いつもと変わらない部屋
…と思ったのは最初だけで中に入るにつれて部屋の気温が下がっていく
ベッドの上にはここにあるはずのない凍った氷空の制帽と4人で写っている写真が置いてある
「これは‥いったい何が…」
「分からない…でも何か氷空とカルムの身に起きたのかもしれない」
どうして氷空の制帽が凍っていてここにあるのかとか色々と分からないことだらけ
もうすぐ出勤時間…
「氷空…カルム…無事で帰ってきてくださいまし」
そう言ってノボリ兄さんとクダリ兄さんは部屋を後にする