第21章 ギアステーションの日常とプラズマ団
私とメイはダークトリニティを追いかけてソウリュウシティの外れに来ていた
盗まれた遺伝子の楔はシャガさんの家に代々伝わる宝でキュレムというポケモンに関係するものらしい
元々はレシラムとゼクロムが1匹のドラゴンポケモンだって事は知っていたけど…
キュレムという存在は謎に包まれている
というか、古い文献を見ても小さい頃に読んでいた絵本を見てもほとんど載っていない
カゴメタウンでは恐ろしいポケモンだと言われてるっけ
私は恐ろしいポケモンとは思わないけど
イベルタルだって最初は怖いポケモンで関わりたくないと正直思っていたけど今はかけがえのない仲間だし
キュレムだってもしかしたら恐ろしいポケモンでは無いのかもしれない
目の前にはダークトリニティ
トウヤ…N…君達は何処に居るの?
私は唇をかみしめると
「ダークトリニティ!大人しく遺伝子の楔を渡しなさい!」
「…」
ダークトリニティはあざ笑うかのように笑うと
「フフ…遺伝子の楔…奪い返せるか?」
そう言うとコマタナを繰り出してくる
メイは他のダークトリニティを相手に戦っている
あと一人はいつの間にか消えてしまった
多分、私達が戦っている2人はオトリね
「ルカリオ!出発進行!」
私はルカリオを繰り出すとメガ進化させた
早くこいつらを倒して取り返さないと
一方…
ライモンシティの駅員室では
「カルム、氷空との連絡は取れましたか?」
「いえ、ノボリさんは?」
「私も先程からライブキャスターで連絡を取っているのですが、かかりません…クダリは…クダリ?」
ノボリ兄さんとカルムはさっきから連絡が取れない氷空の話をしていた
クダリ兄さんはソウリュウシティのニュースを見ている
「確か、今日凍りつけにされて電車が止まったのってソウリュウシティだったけ?」
「そうですが…まさか」
ノボリ兄さんも急いでニュースの方に耳を傾ける
「そのまさか…ソウリュウシティにプラズマ団現れた」
3人は顔を見合わせると
「やっぱり誰か一緒に付いていかせるべきでした…」
「絶対、仕事を終わらせた後追いかけてる」
確か氷空は明日は休みだ
「俺、ソウリュウシティに行きます。確か、俺のシフトは来週一週間だけ日勤のカゴメタウン勤務でしたよね」
そう言ってカルムは仕事が終わらない二人を置いて帰って行った