第21章 ギアステーションの日常とプラズマ団
いつも通りの朝
「おはよう!デンチュラ、シャンデラ」
私は起きるとすぐに朝ごはんの準備に取り掛かり始めた
「氷空、おはよう」
「あっカルム!おはよう、悪いんだけどポケモン達にご飯をお願い!」
…大体、私達夫婦が朝ごはんの担当だ
兄さん達は…
出てくる様子が無いわね
「デンチュラ、シャンデラ…どんな方法でも良いから兄さん達を起こしてきて」
私のデンチュラとシャンデラは頷くと機嫌よさそうに二人の部屋に入っていく
私は卵焼きを焼きながらお弁当箱におかずを詰め込んでいる
カルムはお弁当にご飯を詰めて包み始めている
「おかずが余っちゃったね」
「本当ね…朝ごはんに入れてもしょうがないから…」
私は卵焼きを箸でつまむとカルムに食べさせた
カルムは赤くなりながら食べている
その様子をみていた兄さん達は
「私達の大切な妹がカルムなんかに」
「許せない…氷空は僕の妹だ」
朝から寝起きの悪い兄弟だな
「ほら、早くしないと4人そろって遅刻だよ!」
…実際、朝礼の時間まであと1時間だ
今日の朝礼は私だからまだ大丈夫なんだけど
確かクダリ兄さんがまだダブルトレインの運行表を提出していないから早く行かないといけないんだよね
私はため息をつくと急いで支度している兄さん達を置いてカルムと一緒にライモンシティに向かって行った