第21章 ギアステーションの日常とプラズマ団
「ノボリ兄さん、少し相談があるのですが」
「おや、珍しいですね…氷空が相談してくるなんて」
ある日のお昼休み
私はノボリ兄さんに相談しに資料室に来ていた
「ちょっとね…仕事について相談したくて」
「どうしたのですか?お兄ちゃんに話して下さいまし」
仕事に関する相談はノボリ兄さんやカルムに相談した方が良い
でも、カルムはバトルサブウェイの鉄道員をまとめる仕事をクラウドと一緒にやって貰う為に勉強して貰っているからこれ以上の負担をお願いするわけにもいかない
「私、チャンピオンの仕事を辞めてサブウェイマスターの仕事や広報活動に専念したいんだけど…カルネさんにどうやってお願いしたらいいか分からなくて」
「そうですね…」
兄さんは考える様に窓から外をみはじめる
私の立ち位置からは兄さんの表情は見えない
「私は氷空のやりたいようにすればいいと思っています。カルネ様も分かってくれると思いますよ」
確かにカルネさんは私の意見も聞いてくれる時がある
「うん、ありがとう!ノボリ兄さん」
私はそう言って資料室を出ていった
目指すは休憩室!出発進行!
と言いながら…
その後、カルネさんと相談して今年でチャンピオンとしての仕事を辞める事になった
カロス地方では新聞でその記事が取り上げられているらしい
そして…
イッシュ地方ではプラズマ団の影が刻一刻と近づいていった