第21章 ギアステーションの日常とプラズマ団
「あ~鬱だ…」
私とカルムは3日間の休みを終え、ギアステーションまで地下鉄で帰ろうとしていたんだけど
帰る前にメールをチェックしたら
毎年行われる健康診断のお知らせが来ていた
「兄さんも電話とかじゃなくてわざわざメールで寄越さなくても」
しかもメールで送信した後は
絶対あの二人は逃走するに決まってる
「ねえ、カルム…急いで帰らないとギアステーションってか駅が機能しなくなる」
あの兄さん達の事だ駅構内はもちろん線路上までもを逃走経路にするから油断ならない
私が旅に出ている間も健康診断関連を担当しているクラウドや他駅員が健康診断を受けさせるのに苦労したって言ってたっけ
実際、私も大変だったし
「探すの大変だね」
「全くだよ…でもね、今回は秘策があるのよ」
私はそう言うと自分のシャンデラが入ったモンスターボールを取だした
そして…
「とりあえず中央管理室に向かいましょうか」
私は静かにそう言うとカルムと一緒にライモン中央行の電車に乗り込んだ
一方、兄さん達は
「また健康診断のお知らせが来ましたね、クダリ」
「そうだね、ノボリ兄さん」
健康診断に関して口うるさく言ってくるクラウドは休憩中で氷空とカルムはPWTに居るので夜までは帰ってこないでしょう
「逃げましょうか…クダリ」
「そうだね、ノボリ兄さん」
とりあえず氷空にメールで健康診断のお知らせを送りつけると
自分たちの椅子にダミーを仕掛けて執務室を出ていった