第21章 ギアステーションの日常とプラズマ団
私とカルムは急いでギアステーションに戻ると先に捜索を始めているクラウド達と合流する為、中央管理室に向かった
「兄さん達はどこらへんに居るんでしょうか」
「せやな」
各駅の監視カメラを見ながら話している
何処で兄さん達を捕まえようかな
あっそうだ
「ねえ、クラウド…D3ポイントで兄さん達を捕まえましょう」
私はサーナイトの入ったモンスターボールを取り出すとその辺でぷかぷかと浮いていたノボリ兄さんのシャンデラを連れて出ていった
残った鉄道員たちは色んな所で走り回っている二人を上手く誘導し始めた
そして…
「D3ポイントには誰も居ないようですね」
「そうだねノボリ兄さん」
兄さん達は一休みをし始めたようだった
私はゆっくりと近づくと
「健康診断をさぼって何をしているのですか?ノボリ兄さん、クダリ兄さん」
2人の周りは私の手持ちとノボリ兄さんのシャンデラで囲まれている
「まさかここに居るとは思いませんでした」
「いつもだったら管理室にいてポケモン達に手伝って貰うのに」
この二人は毎年毎年…
「ちょっとは周りの鉄道員の方々の迷惑を考えてください!」
「流石は氷空!ここまで追い詰めて来るか…でも」
「私達も大人しく捕まる気はしません!」
兄さん達は何故かこの間捕まえたばかりと言っていたガントルとドテッコツを繰り出してくる
でもその子達は…
「まだ、努力値ふっていないポケモンを出してどうするの?兄さん達」
「…ねえ、もしかしてノボリさん達ってポケモンをトレインに預けっぱなし?」
あ~あと1時間したらそれぞれのノーマルトレインが出発する時間だね
出発する前に戦うメンバーはトレインで待機してもらう事になっている
私も後でポケモン達の健康チェックしたら次の休日のランダムトレインの調整をしないとと思いつつ
「出ておいで、デンチュラ!ねばねばネット!」
私のデンチュラで兄さん達の足を固定すると
「くっ氷空!このねばねばネットをはずしなさい!」
「嫌ですね」
私はカルムに戸惑っているガントル達をお願いすると兄さん達に近づいてくる
目の前にたどり着くと
「さあ、私の勝ちですからお二人のバトルが終わり次第、健康診断に行きましょうね」
そう言ってニッコリ笑うとインカムでクラウドに連絡した