第20章 ポケモンワールドトーナメント
私とカルムはチェレンと別れた後
「ここに来るのも久しぶりね」
「2年前…君はここで」
私達は6番道路のさらに奥…
電気石の洞穴に来ていた
2年前の事件以降何度か訪れていたけど
カルムが鉄道員になってからは来ていない
彼にはこの場所で起きた出来事を話していたのにつれていった事が無かった
あの時と変わらず帯電した石同士が反発しあっている空間
ここで初めてプラズマ団のゲーチスにあった
私は誰かを…もしくは何かを探すかのように浮かんでいる石を触ったりして洞穴の奥に進んで行く
カルムもその後を続いていった
以前、ゲーチスの立っていた場所にたどり着く
そして見覚えのあるポケモンたちが居た…
「あの子たちは…もしかして」
「どうしたの?氷空」
私はポケモン達の方に歩いていく
ガントル、テッシード、バチュル、ギアル
間違いない…このポケモン達は“N”のポケモンだ
ポケモン達は私の事に気が付くと走って来た
何かを伝えようとするかのように
Nはこの子達を自然に…いいえ、彼らの言う“解放”をしたんだ
人間とポケモンが離れて暮らす事が必ずしもいい事とは限らないのに
「ごめんね」
心からポケモン達に伝えた私の言葉が洞窟中に鳴り響く