第18章 ポケモンスタンプラリーと迷子騒動
「今日で長かったポケモンスタンプラリーも終わりだねノボリ兄さん」
「そうですね、クダリ」
今日あたりは最終日だから挑戦者も少ないでしょう
「氷空は…もうあれだけの書類を片付けたんだ」
兄さん達は溜まっている書類を片付けながら妹の机を見る
イベント関連以外は全部終わったようだ
イベント終了の16時ごろに戻って残りを片付けるのだろう
まあ、金曜日だからね
コツコツやる彼女なら終わっている可能性が高い
「今、氷空とカルムはライモンシティを散歩している頃ですね」
「うん、2人は半休だからね」
クダリ兄さんは彼女のインカムを持っていた
「クダリ、それをどうして貴方が持っているのですか」
「偶には二人きりにするのも良いと思ったんだよ」
あの二人は最近同じ日に休憩を取る事が少なくなっている
偶には良いんじゃないとクダリ兄さんは言うと彼女の机の上にインカムを置いた
因みにまだ彼女はインカムが無い事に気が付いていない
ノボリ兄さんは小さくため息をつくと
「まあ、偶にはいいでしょう」
そう言って再び書類に目を通し始めた