第12章 ギアステーション襲撃
その後色々とあり
「本当の勇者はやっぱりトウヤだったんだ」
私はNの城の中でレシラムが目覚める瞬間を見た
しかも、私ではなくトウヤの手の中で
「ねえ、イベルタル…私はトウヤの役に立ったのかな?」
私はボールの中に入れてあるイベルタルに話しかける
そしてインカムを付けると
「兄さん、トウヤ…いえ、真実の勇者の手で戦いは終わりました」
私はそう言うと
「ご苦労様です…貴方が無事で良かった」
私達は新しい勇者の誕生を見守っていたハズが
ゲーチスが出て来て
「それでもワタクシと同じハルモニアの名前をもつ人間なのか?
ふがいない息子め
もともとワタクシがNに理想を追い求めさせ伝説のポケモンを現代によみがえらせたのは『ワタクシの』プラズマ団に権威をつけるため!
恐れおののいた民衆を操るため!
その点はよくやってくれましただが、伝説のポケモンを従えたもの同士が信念を懸けて闘い、自分が本物の勇者なのか確かめたい…とのたまったあげく、ただのトレーナーに敗れるとは愚かにもほどがある!
詰まるところポケモンと育ったいびつな不完全な人間か
トウヤ!まさかアナタのようなトレーナーが伝説のポケモンに選ばれるとは完全に計算外でしたよ!
ですが、ワタクシの目的はなにも変わらない!
揺るがない!
ワタクシが世界を完全に支配するため!
なにも知らない人間の心を操るため!
Nにはプラズマ団の王様でいてもらいます。
だが、そのために事実を知るアナタ達、ジャマなものは排除しましょう」
何言っているのこの人は
「どこまでもゲスい方ですね」
私はトウヤのポケモンを治癒のアリスで回復させると
「ごめん、トウヤ…このゲスい人…私に任せてくれない?」
私はそう言うと前に出て来た