第11章 異変
やっと休日が来て
「ランダムトレインかマルチトレインに挑戦者来ないかな」
「今日は僕とマルチだよね」
私とクダリ兄さんは早く書類仕事を終わらせて挑戦者が来るのを待っている
ノボリ兄さんは
「遠足前の子供ではないのですから2人ともモニターを凝視するのはやめてくださいまし!」
私達はノボリ兄さんに連れられてモニターから引き離される
「まあまあ黒ボス…氷空ちゃんのトレインは勝ち抜くの難しいんやし」
クラウドさんは私達の所に近づくと
「人はぎょーさん来るのに他のトレインと違って対策もしにくいもんな」
そう言って私の頭を撫でる
確かにランダムトレインに挑戦しに来る人たちもシングルやダブルと同じように来るんだけど
なかなか強い人が来ないのよね
今の所スーパーに挑戦できる人は2人しかいない
私はせめてマルチに来ないかなとみていると
「氷空ちゃん!ノーマルのランダムトレインに挑戦者!急いでトレインに向かって」
「本当!?バトル形式は?」
カズマサに聞くとシングルらしい
「分かった!!サーナイト、テレポート!」
私は急いで向かった
「君がサブウェイマスターの氷空さん?」
「はい!」
トウコと言う挑戦者さんは私の事を見ると
「可愛い!!あのノボリさんとクダリさんの妹とは思えない位可愛い!!」
えっえーっとトウコさん?
「お客様?」
「トウコって呼んで!氷空ちゃん」
トウコさんは手を差し伸べると私と握手をした
「でっではトウコさん」
私は電車の端に行くと
スカートの脇と脇を掴んで畏まったお辞儀をして
「本日はバトルサブウェイご乗車ありがとうございます。私、サブウェイマスターの氷空と申します。さて、次の停車駅ですが…貴方様の実力で決めたいと思っております。ポケモンのことを良く理解なさっているか、どれ程の絆を見せて下さるのか…どんな運命が待っていても自分を貫けるか…
勝利もしくは敗北、どちらに向かうのか…私と貴方様で決めましょうでは、出発進行ーッ!」
私はそう言うとそれぞれのポケモンを繰り出した